胃カメラ(食道、胃、十二指腸を観察する上部消化管内視鏡検査)を受けたことがない方の中には、口や鼻から内視鏡を入れられることに対する強い恐怖感を持っている方や、過去に受けたことがある方の中には、検査でとても苦しい経験をして「もう二度と受けたくない」と思っている方がいるかもしれません。肛門から曲がりくねった大腸に内視鏡を挿入する大腸カメラ(結腸、直腸を観察する大腸内視鏡検査)の場合でも検査中にとても痛い思いをする場合があります。
検査中につらい苦しい思いをすることは患者さんの大きな負担になるだけではなく、苦痛のために検査中に余計な力が入ることや体を動かしてしまうこと等により十分な検査ができない場合や、医師も苦痛の軽減のために検査を短時間で終わらせようとすることで検査精度が低くなる場合もあります。そして、その時の検査結果に問題がなくても、とてもつらい経験をしたことによってその後の検査を避けるようなってしまった場合には、将来、病気になった時の発見が遅れてしまうことがあるかもしれません。
ー当院ではー
鎮静剤の麻酔により検査中は苦痛を感じることがなく、十分に時間をかけた精密な検査を行うことが可能です。
<注意点>
・検査直後は少しふらつくため院内でおよそ30分~60分程休んでから帰っていただく必要があります。
・当日検査後は車、バイク、自転車などの運転はしないように、大事な用事などの予定も入れないようにしていただきます。
