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ピロリ菌とは

 ピロリ菌とはヘリコバクター・ピロリという名前の細菌で、乳幼児期に胃粘膜に感染して、通常は生涯にわたってその感染が持続します。
 国別の感染率では発展途上国で高く先進国で低い傾向がありますが、わが国のピロリ菌の感染率は高齢者で高く若年者で低い傾向がみられ、上下水道などの衛生管理の発達が影響していると考えられています。
(わが国の出生年別の感染率は、1950年以前では40%以上だが、1970年代で20%、1980年代では12%、 1970年代以降に大幅な低下がみられている。)
 

胃癌との関連
 

  ピロリ菌の感染により慢性胃炎となり長年持続することで胃癌が発生するリスクが増してきます。感染者からは10年間で約5%の割合で胃癌が発生し、ピロリ菌未感染者が胃癌となることは非常にまれであり、除菌によって胃癌の発生は約1/3ほどに抑制され、胃癌とピロリ菌には密接な関係があることがわかっています。

内視鏡検査の必要性
 

 胃が痛い、胃がむかむかするなどの症状があった場合に、「とりあえずピロリ菌の検査を」と言われる方もいらっしゃいます。しかし、ピロリ菌の感染だけで症状をきたすわけではなく、さらに胃・十二指腸潰瘍などを併発して症状を起こすようになるので、原因の確認のためには上部消化管内視鏡検査が必要になります。胃炎や胃・十二指腸潰瘍などの所見が認められればピロリ菌検査を追加し、そのような所見がなければピロリ菌の検査は不要になります。
 もしも、感染しているならば胃癌の有無をみるためにも内視鏡検査が必要です。また、慢性胃炎の進行によってピロリ菌が自然消滅することがあり、その場合には胃癌発生のリスクはさらに高度になりますが、ピロリ菌の検査だけでは、陰性だった場合に未感染のためなのか胃炎の進行による消滅のためなのかはわかりません。
 以上の理由から胃が原因だと思われるような症状があったときには内視鏡検査を受けた方がよいということになります。内視鏡で所見が認められていればピロリ菌の検査も除菌治療も保険診療で行うことができます。

診断

 ピロリ菌の感染診断にはいくつかの検査法がありますが、当院では主に下記の検査方法の中からそれぞれの検査法の特徴を考慮して、感染診断、除菌後判定に応じて検査法を選択して施行しています。

検査法
迅速ウレアーゼ法 内視鏡検査時に胃粘膜組織を採取して判定する方法。
試薬に採取した胃粘膜組織を入れると、ピロリ菌が存在する場合には、
試薬の色が変化する。
血清抗体法 採血により血清中の抗ヘリコバクター・ピロリ抗体を測定する検査法。
ピロリ菌の感染があれば高値となる。
尿素呼気試験 13C-尿素の内服前後の呼気を採取して判定する方法。
ピロリ菌が存在すれば、13C-二酸化炭素が呼気中に排泄される
  メリット デメリット
迅速ウレアーゼ法 ・迅速性に優れている。 ・内服している胃薬によっては偽陰性となる場合がある。
・除菌後検査の場合には感度のばらつきが大きいために適さない。
血清抗体法 ・内服薬の影響は受けない。 ・除菌が成功していても検査結果が陰性化するまでに1年以上要する場合がある。
尿素呼気試験 ・結果説明は検査開始から30分後。
    ※当院に呼気分析装置あり
・除菌後検査として行う場合には除菌終了後4週以降に判定可能。
 
・内服している胃薬によっては偽陰性となる場合がある。

除菌治療

①一次除菌治療
1種類の胃酸の分泌を抑える薬と2種類の抗菌薬の3剤を同時に1日2回、7日間服用していただいてピロリ菌に対する除菌治療を行います。
②一次除菌後の効果判定

一次除菌治療による成功率は約70%です。約30%が一次除菌では不成功となる可能性がありますので効果判定検査は必ず受けてください。

③二次除菌治療
一次除菌が不成功だった場合には2種類の抗菌薬のうち1つを初回とは別の薬に変えて、再び除菌を行います。
④二次除菌後の効果判定
二次除菌の成功率は約90%ですから二次除菌まできちんと行えばほとんどの場合は除菌が成功します。
⑤内視鏡による定期的な経過観察の継続
除菌の成功により胃癌のリスクは約1/3程に下がりますが、癌が発生しなくなるわけではありませんので、成功後も内視鏡検査による定期的な経過観察は必要になります。

 ※除菌治療前に内視鏡で胃炎や胃・十二指腸潰瘍の所見が確認できていれば、保険診療により二次除菌までの治療および検査が可能です。

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