新宿区西落合のやない胃腸科クリニック|胃・大腸内視鏡検査

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逆流性食道炎

逆流性食道炎とは

腹痛イメージ

胃から分泌される胃液は塩酸を含みpH1~2程のとても強い酸性を示しますが、通常は胃液が胃の中にある場合には問題はありません。食道と胃の間の下部食道括約部(LES)が胃の内容物が食道へ逆流することを防ぐ働きをしています。(実際には括約筋はないが、LESは下部食道括約筋と呼ばれることも多い)
しかし、胃から食道内へ胃液の逆流が起きてしまうと胸焼け、喉の違和感、みぞおちの痛み、酸っぱい液が喉まで上がってくるなどの症状を起こすことがあります。このような食道内への酸の逆流により症状や所見が出現することを胃食道逆流症(GERD)といいます。そして、その中でも食道粘膜障害(食道の炎症、食道炎)がみられるものについては逆流性食道炎と呼ばれています。
逆流性食道炎をきたしていても症状がない場合や、胃食道逆流症による症状があっても食道炎が認められない場合もありますが、胃食道逆流症であれば食道炎がなくても同様の治療を行います。ですから、実際には食道炎の有無とは関係なく胃食道逆流症によると思われる症状がある場合に逆流性食道炎と診断されていることも多いようです。(食道炎の有無を確認するには上部消化管内視鏡検査が必要)

原因

食べ物イメージ

(1)胃食道逆流症の主な原因は下部食道括約部(LES)の逆流防止機能の低下です。LESは弛緩しやすくなったり、開いたままになったりすることで逆流防止の役割が十分に果たせなくなります。

LESが弛緩しやすくなる原因

  • 加齢による機能低下
  • 肥満・便秘などで腹圧が高くなること
  • 脂ものや食事の大量摂取

LESが開いたままになる原因
  • 食道裂孔ヘルニア

胸部と腹部の境目の横隔膜には食道が通る食道裂孔という穴が開いていますが、その穴が緩くなって胃の入り口が横隔膜の上の胸部へ移動している状態のことを食道裂孔ヘルニアと言います。

(2)LESの機能低下がない場合でも、飲酒などにより胃酸の分泌量が増加する場合も胃食道逆流症の原因となります。

治療

胃への負担イメージ

生活習慣の注意をしても症状の改善が不十分であれば胃酸分泌を抑制する薬などの投薬を行います。
それでも改善不良で症状が強い場合には外科手術を行う場合もあります。

日常生活で注意すること

  • 食事をゆっくりよくかんで摂取する
  • 過食をさける
  • 飲酒は控える
  • 高脂肪食をさける
  • 肥満を改善する
  • 便秘を改善する
  • 食後すぐに横にならない
  • 就寝直前の食事をさける